ルイ十四世の後継者ルイ十五世は、大食漢ではなく美食家でした。ルイ十四世時代は食事専用の部屋を設ける習慣がなく、国王はいつも寝室で食事をしていたのですが、十五世の時代には食事室が設けられ、当時の摂政、オルレアン公の影響も多大だった王は、食事をショーやセレモニーとしてではなく、生活の中の楽しみのひとつとして捉えた美食家でもありました。朝はコーヒーかココアのような簡単なもので始まり。一日のもっとも重要な食事は夜食でした。
十四世の時とは違い、食べられるだけの量をおいしく食べるという、今日のフランス料理の形式の確立の時代でもありました。