フランスの食文化とともに、建築や芸術はヨーロッパ中に広がり、フランスはまさにヨーロッパの首都となりました。しかし、庶民の生活と王侯貴族のそれとは比べものにならないほどであり、ついに怒りを爆発させた市民が立ち上がり、1789年7月14日のフランス革命となったのです。
革命を期に王侯貴族のお抱え料理人は職を失いました。しかし、腕に職を持つ彼らは、革命後のパリで、その技術を生かしてレストランを開きました。
つまり、王侯貴族を満足させていた素晴らしい料理が、パリ市民をはじめとしてフランス全土に広がり、今日の美食文化をもたらしたのです。