1858 年、鎖国令が解かれましたが、その間、長崎の外国人居留地に行き来のあった日本人よって学び取られた西洋料理の技術は、文久3年、1863年、日本人向けの初の西洋料理店「良林亭」として草野丈吉によって長崎の伊良林という場所で開店しました。現在でもこの建物は、長崎のグラバー亭の中に保存されています。
西洋料理といっても、今日のフランス料理の元となるような技術であったかどうかは疑問です。当時、フランス料理は上海までは上陸していたらしく、本格的なフランス料理を学ぶには上海まで行かねばなりませんでした。